統計数理基盤

マウスの体節形成

【研究の経過】

マウスを用いた体節形成に関する解析は、遺伝研の2つのグループ(相賀、木村研究室)が実験とモデルを担当し、密に連携を取りながら研究を推進する。今後はマウスの体節形成に関して、体節時計の同調化機構に関するキメラ実験を終了する。またその実験結果に基づいた2次元モデルによる検証、さらにモデルの証明実験を計画し実行する。

【研究の成果】

マウスの体節形成に関して、隣接する細胞間で遺伝子発現のフェーズが同調していることが重要であるが、その機構については不明であった。そこで、遺伝子発現制御をモデル化し、同調を可能にするパラメータの探索を行った。その結果Notchシグナルの制御因子であるL-fngがDll1の活性を抑制することが重要であるという結論を得た。このようなモデルは、キメラ解析及び、コンピューターを用いた解析結果の両方で証明された。この成果はNature communication(Okubo Y., Sugawara T, Natsumi Kozuka, Kanno J., Kimura A., and Saga Y. Lfng regulates the synchronized oscillation of the mouse segmentation clock  via trans-repression of Notch signalling. Published in Nature communications)に発表した。

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