ROIS-DSの事業

ROIS-DSの事業

ROIS-DSでは、各研究センターにて様々な研究分野におけるデータ共有支援・解析支援を、事業拠点にてデータサイエンティスト育成事業および生命科学におけるデータサイエンスの基盤形成事業を行っています。 また、全国の研究者等に広く共同利用/共同研究の機会を提供するため、公募型共同研究ROIS-DS-JOINTを行っています。

データ共有支援

生命科学分野におけるデータ共有支援

データベース
  • TogoDX (生命科学データ俯瞰探索)
  • TogoVar (日本人ゲノム多様性データベース)
  • RDFポータル (生命科学RDFデータ一覧)
  • 以上を支えるRDFデータ検索支援 作成支援などのツール群

極域環境科学分野におけるデータ共有支援

データベース

人間・社会分野におけるデータ共有支援

  • 担当センター:社会データ構造化センター
  • 活動内容:社会状況に関するデータ (社会調査、 公的ミクロデータベース、ソーシャルビッグデータ) 有効利用のための大学間連携ネットワーク基盤形成及び地域社会への貢献
データベース

人文学オープンデータ共有支援

  • 担当センター:人文学オープンデータ共同利用センター
  • 活動内容:情報学・統計学の最新技術を用いて人文学資料 (史料)を分析する 「データ駆動型人文学」、 人文学研究の成果に基づき構築したデータセットを超学際的に活用する 「人文学ビッグデータ」 など、 オープンサイエ ンス時代の新しい人文学研究を展開
データベース

データ解析支援

ゲノムデータ解析支援

  • 担当センター:ゲノムデータ解析支援センター
  • 活動内容:次世代型DNAシーケンサーから得られる大量の配列データに基づいた多様な生命科学研究を対象に、 情報科学的な解析支援を実施
解析対象
  • 新規ゲノム決定
  • ゲノム再シーケンス
  • トランスクリプトーム解析
  • メタゲノム解析

データ融合計算支援

  • 担当センター:データ同化研究支援センター
  • 活動内容:データ同化やエミュレータなどの手法を活用する研究相談・支援及び共同研究、関連するハンズオンによる講習会や体験学習の実施
解析対象
  • 人流シミュレーション
  • 宇宙機シミュレーション
  • 沿岸海洋モデル
  • メタゲノム解析
  • 核融合プラズマの統合輸送シミュレーション
  • 磁気圏電離圏モデル

人工知能法学研究支援

  • 担当センター:人工知能法学研究支援センター
  • 活動内容:AIが使用するデータのプライバシー保護などの法的ガイドライン検討、法的推論のための裁判例データベース、法令データベースの拡充、法言語処理のためのコンペティションデータの拡充

データサイエンス教育・育成拠点

全国の大学等の若手研究者をデータサイエンスの高度研究教育者に育成

最近、データサイエンス系の学部・学科を新設する大学が急増しています。このような中で、深刻な問題となっているのが、データサイエンスの基盤となる統計科学の専門教員の不足です。この問題に対応するため、2021年に、全国の大学とともにデータサイエンス共同利用基盤施設が参画する「統計エキスパート人材育成コンソーシアム」(中核機関:統計数理研究所)が発足しました。コンソーシアムでは、様々な学術分野の若手研究者に対して研修を行うことにより、大学院修士学生に統計学を講義し、統計を活用した研究を指導することのできる大学教員を育成しています。

データサイエンス教育・育成拠点では、ここで育成された若手大学教員に対して、統計科学の教育・研究指導と必要な支援を行う特別研修を実施することにより、更に高度な統計教育・研究指導と統計活用研究を行うことができる高度研究教育者を育成しています。このほか、総合研究大学院大学の「データサイエンス型研究者人材養成事業」に当拠点所属の教員がメンターとして参画し、総研大基盤機関の若手研究者をデータサイエンス型研究者に育成しています。

バイオデータ研究拠点

生命科学における「知識の体系化」の推進とデータサイエンスの基盤形成

バイオデータ研究拠点(BioData Science Initiative: BSI)は、分野横断型研究ハブ組織としてDS施設と国立遺伝学研究所を中心とした機構内連携のもと2022年4月に設置されました。バイオデータとは、生物の特性、機能、状態、さらには生物集団の構造とダイナミクス、生物間の相互作用および生物と環境との相互作用に関する定量的かつ定性的な情報です。BSIは、多様な生物種・実験条件で得られた大量のゲノム情報をはじめとする広範なバイオデータと文献などに含まれる知識を標準化しバイオ知識の体系化を推進します。バイオデータを一体的に登録・集積・整理・標準化し提供する日本およびアジアの中核拠点として、バイオデータサイエンスの発展に貢献する研究インフラを構築し国内外の連携ネットワークを通して広く提供します。

また、分野別リポジトリとしてデータの登録拠点の機能も持ち、研究者への一体的窓口として、オープンサイエンスを促進します。BSIは国内随一のバイオデータサイエンティストの集積地であり、この人材によりAIと生命科学の融合を進めるとともにバイオデータサイエンティストの育成も行います。

公募型共同研究(ROIS-DS-JOINT)

2017(平成29)年度から本事業の一環として、全国の研究者等に広く共同利用/共同研究の機会を提供するため、ROIS-DS-JOINTとして、毎年共同研究課題の募集を行なっています。

ROIS-DSのパンフレット

DS施設の事業はパンフレットでもご案内しております。これまで発行したパンフレットはパンフレットのページでご覧ください。