はじめに : ROISとROIS-DS

はじめに:ROISとROIS-DS

ROISの理念

 情報・システム研究機構(ROIS:Research Organization of Information and Systems)は、全国の大学等の研究者コミュニティと連携して、極域科学、情報学、統計数理、遺伝学についての国際水準の総合研究を推進する中核的研究機関を設置運営するとともに、21世紀の重要な課題である生命、地球、自然環境、人間社会など複雑な現象に関する問題を情報とシステムという視点から捉え直すことによって、分野の枠を越えて融合的な研究を行うことを目指しています。この目的を達成するために、中央に融合的な研究を推進するためのセンターを設置し、情報とシステムの観点から新たな研究パラダイムの構築と新分野の開拓を行います。また、学術研究に関わる国内外の大学等の研究機関に対して、研究の機動的効果的展開を支援するための情報基盤を提供することにより、わが国の研究レベルの高度化に貢献していきます。

◆情報・システム研究機構(ROIS)の組織図は、こちらをご覧ください。⇒情報・システム研究機構 組織図
◆その他、情報・システム研究機構(ROIS)、大学共同利用機関法人については、最下段のリンクをご覧ください。

法人第3期における取組み:戦略企画本部とROIS-DSの設置

 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構(法人番号:1012805001385 )は、平成28年度に法人第3期を迎え、新たな組織体制を構築しました。

◆これまでの総合企画本部を戦略企画本部と改め、科学の発展や社会のイノベーションを推進するため、さまざまな分野における学術研究の支援事業等を展開、我が国の大学等の機能強化に貢献してまいります。
◆また、『データサイエンス共同利用基盤施設』の設置により、データ共有支援、データ解析支援、データサイエンティスト育成、3つの活動を通して、大学等のデータ駆動型研究を促進するための支援を行います。
【ご参考】文部科学教育通信:関連記事(2017年9月11日:機構長インタビュー、9月25日~12月25日:連載)

ROIS-DS:施設長ご挨拶

施設長:藤山秋佐夫

 「データサイエンス共同利用基盤施設(ROIS-DS)」は、データサイエンス(データ駆動型研究)を合い言葉に大学等との連携・協働の一層の強化を目的に、文部科学省令で設置された「大学共同利用機関」ではない新しいタイプの研究施設として2016年度に情報・システム研究機構(ROIS)に設置された研究組織で、ROISを構成する4つの研究所--国立極地研究所、国立情報学研究所、統計数理研究所、国立遺伝学研究所--や、他の大学共同利用機関法人の研究所等と協力して活動しています。
 データサイエンスの意味するものは、技術や社会状況の進展に伴い時代と共に拡大してきたように思います。データサイエンス(データ駆動型研究)と一口に言っても、そこで取り扱われるデータは、生命科学や地球科学のような自然科学系のデータから、人文・社会学系のデータまでバラエティに富んでおり、データの種類も観測・測定から得られるもの、調査から得られるもの、文献から得られるものなど多様であり、さらに、信号、数値、文字、画像、音声等のさまざまなデータが複合的に含まれているなど極めて複雑です。また、知識発見や知見を蓄積する目的でデータ駆動型の解析研究もしくは実務を行う場合や、データの構造化、モデリング、データ同化、シミュレーション等の、より統計数理科学やコンピュータ科学的なアプローチをとる場合もあります。さらには、研究コミュニティごとにデータのデータベース化及び共有、さらにはオープン化に関する考え方が異なっているなどの別の問題も存在します。ROIS-DSにおいても、そこで扱われるデータとアプローチは極めて多様であり、したがって、施設を構成する各研究センターの活動についても対応する分野コミュニティのデータサイエンス成熟度や要望等に依存してさまざまです。
 2016年度に3センターから発足したROIS-DSも、皆様のご支援のおかげで2020年4月には、ライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)、極域環境データサイエンスセンター(PEDSC)、社会データ構造化センター(CSDS)、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、ゲノムデータ解析支援センター(CGI)、データ同化研究支援センター(CARA)の計6研究センター及びマネージメントを担当するDS推進室並びに事務組織から構成されるまでに成長しました。ROIS-DSでは、設立時から他機関研究者との共同研究、研究コーディネータを介した研究支援、OJT研究員採用等による人材育成を柱として広く大学等の機能強化に資する活動を行ってきましたが、2020年度からは、社会的に要望の大きいデータサイエンス教育に対し、特にデータサイエンス教育に関わる人材育成を目的とする事業(データサイエンス教育人材養成事業)を統計数理研究所と連携して開始します。この事業は、当初はパイロット事業として教育組織の整備、教育カリキュラムや教育システムの開発と小規模な人材育成からスタートする計画ですが、ROIS-DSの第4の柱として強化していく所存です。

 

◆データサイエンス共同利用基盤施設(ROIS-DS)の資料については、こちらからダウンロードできます。⇒「資料のダウンロード」