情報基盤

学術リソースのためのオープン・ソーシャル・セマンティックWeb基盤の構築

 本サブテーマの目標は本プロジェクトの目標は学術情報を学術コミュニティおよび社会で共有できる仕組みを構築するものである。インターネット、ことにWebは上記のより広く柔軟な学術情報流通を実現する基盤として重要である。しかし、現在のWebそのものは、そのような仕組みが組み込まれておらず、広く柔軟な学術情報流通を実現することは難しい。このためにセマンティックWeb等の技術を利用した情報流通基盤を構築することを目標とする。
セマンティックWebにおいては情報の意味をURIとオントロジーの仕組みを使って記述する。この情報の意味記述を使うことで異なる分野における情報の交換の実現が可能になる。さらにソーシャルWebの考え方を導入してボトムアップな情報の構造化を実現する。ソーシャルWebでは広範な人々の参画による情報の生成や構造化がなされている。本研究ではオントロジー構築とオントロジーマッピングにおいて集中型でなく分散型の仕組みを導入する。

このことにより情報流通をより広くすることができる。さらにこのようなすべての情報は制限なく利用可能であるべきである。このため情報をオープンにアクセス可能な形式で公開する仕組みを構築する。柔軟で広範な情報流通を実現する情報基盤を構築して利用可能にすることが本研究の成果である。これらの情報基盤を利用することで、より密な分野内の情報共有・流通が可能になるとともに分野を超えた情報流通が促進される。

本サブテーマの研究成果は随時、Researchmap等のシステムを通じて、研究者に直接提供し、フィードバックを得、改良を進める。